ウィーン ローマ時代の濠の跡 |
東は、聖シュテファン寺院前のロートガッセ、西はティーファー・グラーベン(深い濠の意味)である。現代でも直交する街路の陸橋の下を くぐるほどに周囲より低くなっている。
では、地図を
ティーファー・グラーベン(Tiefer Graben) に 行ってみると。
橋の上からの眺め
昔は濠だったとは信じれない
ヴィップリンガー・シュトラーセ(Wipprlingerstrasse)には、ティーファー・グラーベンへ降りる階段が
マリア・アム・ゲシュターデ教会(Maria am Gestade)
1262年に先行するロマネスク教会を取り壊し、ゴシック様式で建てられた。西の濠に下る急斜面に建っているため、ティーファー・グラーベン通りから見上げるようになり その前の幅広い階段ともに印象的な都市景観を作り出している。
映画"Before Sunrise"でも効果的に映っていましたね。
逆に、教会の入り口側から眺め
ローマ時代はマリア・アム・ゲシュターデ教会とルプレヒト教会の北側がドナウ川だったのですね。
+ルプレヒト教会
ドナウの支流を望む高台に立つ、教会の基礎にはローマ時代の石材がそのまま使われる。
右側のビルの壁に お茶目なルプレヒトが描かれています。洒落っけありますね。
http://tiltshiftmaker.com/photo-editing.php
でミニチュア風にしました。
教会の入り口。文化財を示す紅白旗(オーストリア旗)が
教会の中です。 キリスト像の手前までがロマネスク建築。天井が平たくなっていますね。 他がゴシック様式。
ステンドグラスを見てみましょう
(引用:ルプレヒト教会の聖堂)
後陣中央にある窓は1270年頃から損傷を受けずに時を経て現存するウィーン最古のガラス窓でもあります。上半分は十字架のキリスト、左右には母マリアと弟子ヨハネ。下半分は幼子を抱く聖母マリアです。
両側の後陣窓(1949年作品)は画家ハインリッヒ・タヘドルHeinrich Tahedlにより、ルプレヒト教会設立者クニアルドとギスラーを伴った教師として、または司教としての聖ルペルト(=ルプレヒト)を表しています。
1990年代初頭、ルプレヒト教会には新しいステンドグラスが入りました。(Lydia Roppolt ||リュディア・ロッポルト (1922–1995)のステンドグラス|| ) 内陣では『極度な困難に打ち勝って捧げる 神への賛美』をテーマにしたシリーズ(ライオンの洞窟に置き去られたダニエル、大きな魚に飲み込まれたヨナ、燃え盛る炉の中に放り込まれた3人の若者)
複数ある抽象的なステンドグラスは『創造の賛美』をテーマにしています。
(引用終わり)