映画 『メランコリア』 |
メランコリア 予告編
惑星が地球とぶつかり、地球が滅亡することを花嫁にはわかっていた。 花嫁の鬱が穏やかになるとともに、地球に奇妙な周回軌道をとる惑星が接近する。彼女は周りの狼狽を意に介さず惑星の到来を朗らかに出迎えるのだった。
ただそれだけのストーリーなのに飽きさせない。 だから、結婚式から破滅的な行動。 上の映像(6分あたり)でも、針金をくるくる曲げて中をのぞき、惑星が大きくなっていたら惑星が地球に近づいている場面、常識では何アホやってんねん!
この映像美はDVDで見ても迫力がないので映画館で観る映画だろう。 監督が鬱なので、地球ごと終りにしてしまおうと撮影したのだろう。 分かります、その気持ち。
物語やオペラ 『トリスタンとイゾルデ』も、愛するトリスタンを追って、イゾルデが黄泉の国(よみのくに:死者の国)へ行くのだから、選曲も合っている。 『「トリスタンとイゾルデ」 第1幕への前奏曲、愛の死』 を全編に編入。 憂鬱、恍惚、甘美そして崩れ落ちる。
ワグナーのオペラは、愛する男性を追って、女性が死んでしまうのが多い。
救済はワーグナー作品の場合、「他者との意思の共有・合致・融和・理解が(永久に)図れること」とでもいえるのか?
キリスト教の 「死=神の下に召される=苦悩からの解放、魂の永遠性の獲得」であろうか?
滅亡による救いといいましょうか? ブッ飛んだ監督の、ブッ飛ぶほど美しい映像美の作品。
(関連) オペラ:トリスタンとイゾルデ(新国立劇場) 【2011-1-2】
ここから、2013 大阪クラッシク 71公演 の曲
チャイコフスキー「白鳥の湖」 憧憬 フィナーレ
チャイコフスキーが作曲したときは、一つは、王子とオデットがともに死んでしまう悲劇的な最後。そして、天国で結ばれる。
しかし、スターリンがこれでは駄目ってことで、オデットの魔法が解け王子と2人で幸せに暮らすというハッピーエンド。
チャイコフスキーの『白鳥の湖』は、ワグナー作曲オペラ:『ローエングリン』から影響を受けている。 善良な人物が悪い魔法によって白鳥に姿を変えられてしまうという筋書きで、白鳥がポイントとなっている。
その『ローエングリン』で 世界で一番演奏されている曲 『結婚行進曲』
愛と言えばシェークスピアの「ロメオとジュリエット」 シェークスピアは、「アサー王物語」の『トリスタンとイズー』からヒントを得ている。トリスタンは円卓の騎士。
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」“ロメオただ一人”より
ロメオただ一人”を ワグナーの「トリスタンとイゾルデ」の出だしでパクッテいる。
大植さんの師匠バーンスタイン:交響舞曲「ウエストサイド物語」より “Somewhere”
「ウエストサイド物語」も、現代版「ロメオとジュリエット」
"West side Story" - Somewhere (Adagio) Leonard Bernstein
こちらが、”Somewhere”の本家ね。 チャイコフスキー:幻想的序曲「ロメオとジュリエット」より
マスカーニ : オペラ 「カヴァレリア・ルスティカーナ (田舎の騎士道)」 間奏曲
(シチリアの山間部を舞台として、貧しい人々の暮らし、三角関係のもつれから起きる決闘と殺人を描いた)
歌劇「ローエングリン」から 第3幕の序奏 リヒャルト・ワーグナー
アンコールは、大植さんのピアノ独奏。
「今年は、市庁舎での演奏がなくなりましたね~ ハシ―??が ~~ 会場から拍手)」
曲は、2012星空コンサート ラスト曲 チャイコフスキー「1812」
ディズニーの「星に願いを」
(星空コンサートも維新にモトクロスで潰されている。 そのため、西の丸の芝生はボロボロ、一時育成のため入園停止。)
この2曲をピアノで。
チャイコフスキー;「1812」
ディズニー:「星に願いを」