英国債デフォルト説 |
大手債券運用会社ピムコのビル・グロス氏は、 英国の「多額の債務」と「通貨切り下げの可能性」を考えると、投資家は英国債に近づくべきではないと警告した。
そして英国は、14年という他国より長い国債の償還期限(その中には50年物国債まで含まれている)米国が平均5年 他の欧州が5~9年なので、借り換えのときの貸し渋りの影響が少なくてすみます。
しかしながら、今後3年間に新規国債5500億ポンド(77兆円)の発行は英国銀行の引き受けになるでしょう。
(参考 JB-press2010年3月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
英国の財政状態はギリシャよりも悪るく、しかも ドバイ・ワールド の先の見えない交渉期限が4月末です。
ところで製造業を捨てたと言っても産業革命を成し遂げた国、古びた設備はあります。 また石油メジャーのBPはBritish Petroleum(ブリティッシュ・ペトロリアム、英国石油)もあり、 問題は、国際競争力が欠如しているところでしょう。 しかも輸出依存度が日本よりも高い。
新規国債は、英国銀行が引き受け、また貸し剥がしの心配は少ない。 こんな条件そろったら、英国債デフォルトを喧伝して、(上記の記事のようにFT紙が見事に喧伝している) 通貨を切り下げ、雇用の確保というのは、今の世界では、ごく当たり前の手段でしょう。