映画 『シェルブールの雨傘』 デジタル版 |
『シェルブールの雨傘』 1964年作 を見て来ました。内容は映画評論などで見てください。この作品の裏があるのです。
広瀬隆氏は『赤い楯 ロスチャイルド家の謎』の中に公開当初から2つの別の重大な問題が秘められていると書かれています。
(引用始め)
映画の中でフランスの若者が出征していく先はアルジェリアで、この映画が製作された年はアルジェリアの独立から2年後に当たっていた。フランスの侵略戦争が、ミュージカルというエンターテイメントのなかで誰知るともなく美化され、悲恋の曲を口ずさむ全世界の観衆が同情の思いを寄せて賛美してしまう、という落とし穴が掘られていたのである。
(中略)
ロスチャイルド財閥がこの作品の舞台となったシェルブールという小さな田舎町に、壮大なプロジェクトを進めていたのが、映画公開当時の状況であった。公開の4年前北アフリカのサハラ砂漠でフランス初の原爆実験が成功したあと、ウランとプルトニウムを大量に生産するための再処理工場が必要となり、軍需工場と連動する大工場が求められていた。それがシェルブール、今日世界最大の「ラ・アーグ再処理工場」である。(引用おわり)
( 要約開始)映画と工場の関係は監督はジャック・ドゥミ で 奥さんが アニエス・ヴァルダ 映画公開当時、奥さんの弟ジャン・ヴァルダが商工信用銀行の重役であり、
この大銀行が、原子力の工業界に投資をしていたのである。
こうして、有形無形の貢献をはたし、1964年 「シェルブールの雨傘」は、
第17回 カンヌ国際映画祭で グランプリに輝きました。
1989年のカンヌ映画祭では、広島への原爆投下後の物語をあつかった今村昌平監督の『黒い雨』は 映画祭の観客を魅了しつくした。しかし、グランプリは他の小品に
『黒い雨』 の受賞を殆んどの人が確信していたため、しばらくは驚きのあまり声ひとつ立てれないほどであった。
(以上:赤い楯より)
世界を騙すにしても、さすがフランス、凝ったやり方をするところは、粋ですね。
ウランといえばロスチャイルドのリオ・ティント社 原子力に賛成ならグランプリ
これがカンヌ映画祭だろう。
地球温暖化でも「不都合な真実」でアカデミー賞は、同じことをしていますね。
今年の日本映画のアカデミー賞受賞の裏に何があるのか?