原発アラート、早野教授のまとめ |
原子力専門家は、政府と談合しているようです。
(転載)
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原発に関するQ&Aまとめ
東京大学理学系研究科の早野龍五教授(@hayano)が、ツイッター上で一般の方から寄せられた質問に回答した記録をもとに、有志がツイッターに馴染みがない人にも読みやすいように編集してくださったものです。
【目次】
1. 被曝について
2. 純水・海水での冷却について
3. ホウ酸について
4. 爆発について
5. 原発の稼働状況等について
6. 関連する新聞記事等
★1. 被曝について
Q. いま現在、報道されてる程度の放射線量でも被曝するものなのでしょうか?
A. 放射性の原子が数十〜数百個皮膚に付着しただけで、ガイガーカウンターで被曝が検出されます。今回の被曝程度は分かりませんが、被曝の検出感度は非常に高いものです。
Q. 間接的な被曝などについては心配したほうがよいのでしょうか。たとえば近海で獲れた魚とかには気をつけたほうが良いのでしょうか?
A. 漏れた放射性物質の量が、いま報道されているレベルなら心配ありません。自然界にも放射線を出す物質は沢山あります。
Q.「外に出ない」ということが防御策となりますか?
A. 原発の近くに行かないことが第一です。政府の避難指示20kmが目安です。そして外気に触れないことです。
Q. 20km以上離れれば安全ということですが、外気に触れないというのは、東京でも同様でしょうか。
A. 福島と東京のあいだは250km以上離れていますので心配無用です。
Q. ではなぜ20kmに拡大したのでしょうか?
A. 政府の判断基準はわかりませんが、アメリカで1979年に発生したスリーマイル島の原発事故の時は16km以遠には影響が及ばなかったとされています。このデータから推測すると、政府の避難指示は適切だと思います。
Q. 東京在住の人は、肌を露出しての外出は控えるべきでしょうか?
A. その必要はありません。20kmという政府の避難指示は妥当です。被曝は風で運ばれる放射性物質によって引き起こされ、遠くなればなるほど放射能は薄まるので、東京にいる方が心配することはありません。
Q. 放射線が漏れ出した場合、範囲はどこまで及びますか?
A.漏れた放射性同位元素量と,天気(特に風)がわからないと、予測困難です。今回同様格納容器が無事だったスリーマイル島の場合は,10マイル(16km)より遠いところには影響が及ばなかったとされています。
Q.一時的に放射能の量が上下しましたよね。その理由はなんですか?
A.容器の内圧を下げるため排気していて、その時に放射性のキセノンやヨウ素が出たと考えられます。現在の状況では格納容器を守るほうが重要なので、これは避けられないものであったといえます。
Q. 最悪の場合はどうなるのでしょうか?
A. どうなるかは、放出量と天気で決まります。ヨウ素131は空気より重いので、風が弱ければあまり遠くまで拡散しません。半減期も8日と短いです。
Q. 放射性物質の半減期はもっと長いのかと思っていました。
A. キセノン137の半減期は3.8分であり、半減期が30年のセシウム137に変化するおそれがあるので、油断はできません。
Q. 1 時間で放射能が1/100 に落ちるというのが、ちょっと解せません。風向きとかでしょうかね。
A. 放出されるのは、キセノンやクリプトンなどの希ガスの短寿命放射性同位元素が多いのです。たちまちレベルが落ちたなら、放出は長時間に及ばなかったと推測されます。
Q. 第一原発付近の双葉厚生病院にて被曝者が出ているようなのですが?
A. 第一原子力発電所の北北西4kmあたりのところにある、双葉厚生病院のグラウンドで自衛隊のヘリコプターによる搬送を待っていた三人が被曝したようです。除染(まずは体を洗う)が必要ということは、ここでの被曝とは原発から風で運ばれた放射性同位元素が体に付着しているという意味のようです。
(転載終わり)
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