上岡敏之指揮 ヴッパータール交響楽団 |
2010年10月9日 オール・ワグナー・プログラム
序曲「ファウスト」
ジークフリート牧歌
◆楽劇「ニーベルングの指環」ハイライト◆
「ラインの黄金」より ワルハラ城への神々の入場
「ワルキューレ」より ワルキューレの騎行、
ヴォータンの別れと魔の炎の音楽
「ジークフリート」より 森のささやき
「神々の黄昏」より ジークフリートのラインへの旅、
ジークフリートの死と葬送行進曲
アンコール : ベートベン英雄 第2楽章
オール・ワグナー・プログラム 嬉しくて嬉しくて仕方がないプログラム。 だけど上岡敏之さんって初めて知りました。 雰囲気は「のだめ」で千秋がパリの指揮者コンクールに出たとき、ファイナルに残ったもう一人の日本人指揮者の片平さんって感じです。
管楽器の編成は、「指輪」にワグナーの指定よりも少ない気がします。
ファウスト序曲は初めて聴く。まずは、ご挨拶程度の演奏。
ジークフリート牧歌からオケものって来た感じ。
ここで休憩。
「ニーベルングの指環」は、聴いているとオペラ「指輪」の光景が浮かび出てくる。 観客は7割の入り、みんな「指輪」を聞き込んできている観客なのだろうか? 実際のオペラと違い、動機の部分は、はっきりさせない。これが、演奏会とオペラの違いかな。 演奏は、very very Good! Wonderful! Brabo!
アレレ、なんでアンコール ワグナーでなく、ベートベン? 葬送行進曲の次だから、ベートーヴェンの葬送行進曲? ベートヴェンの「英雄」は、正しいことをする人間を「英雄」と言っている。その葬送行進曲。 正しい人は、葬り去られる日本社会への かつての同盟国ドイツからのメッセージか。
ところで、県立劇場の"PAC NEWS"では 「指揮者の上岡さん、大学院の教授に音楽の才能はないと言われ、帝国ホテルに就職。それでも音楽への思いが断ち切れなくてドイツのオペラハウスで下積み。コレペティター(下稽古のピアニスト)や発音コーチの仕事をしながら認められていき、ヴッパータールの音楽総監督に、しかしヴッパータールは、シャッター街。音楽の建て直しのみでなく、劇場経営の建て直し。過労がたたり心筋梗塞で手術。これまでの経験から、演奏では、人肌のぬくもりを携え、演奏家や観客に熱狂を呼び起こす」と書かれ 「落ちこぼれ、たくさん失敗してよかった」と載っていました。