2010年 07月 24日
オペラ 『キャンディード』 事前レクチャーまとめ |
今日から 佐渡やんの 夏恒例のオペラが始まります。今年は バーンスタイン作曲 『キャンディード』 過去のDVDなどが殆どないオペラなので、事前講習会に行ってきてmemo しておいたまとめです。
オペラ 『キャンディード』 公式ページ
原作は、 作家 ヴォルテールの 『カンディード或は楽天主義説』
”Candide, ou l'Optimisme” からで この小説が書かれた時代は
パリではフランス革命前 宮廷文化が終わりに近づき フランスで近代の始まり。
(日本では徳川吉宗が死んだ頃 ルソーが社会契約論を唱える)
フランスで、新しい思想や文化は、女性たちの開くサロンによって生み出され、大きく花開くのだった。 こうした自由の思想は、自由な市民の社会をめざすフランス革命へと発展していく。 (略)
ジョフラン夫人のサロンは、市民階級の女性が作った初めてのサロンであった。 ヴォルテール、ルソー、ディドロ、ダランベール、ドルバック、マンモルテル、エルヴェシウス、グリム、老フォントネルから諸外国の王侯、女帝までが顔を見せたヨーロッパ随一の文芸サロンの女主人公にのしあがった。
( http://monpixy.hp.infoseek.co.jp/page011.html より引用 )
近代の始まりとは、世界の中心に神をおくのでなく、人間中心におく
・啓蒙の世紀
・知の力
未成年状態から抜ける、つまり宗教から真実が独立
大地震も1755年にリスボンで起きている。
この惨事に衝撃を受けたヴォルテールは、ライプニッツの楽天主義に疑問を抱き、
それが本作の執筆につながった。
カンディード Candide 真っ白いこと、純粋であること
パングロス Pangloss 最善説(オプティミスム) 「すべては最善の状態にある」
(あらすじ)
ヨーロッパ中部の架空の国ウェストフェリア。
領主の子息マクシミリアンとクネゴンデが、メイドのパケット、そして素朴な性格のキャンディードと共に、城で仲良く暮らしていた。
彼らの教師パングロス博士の教えは
「この世界は、万事成り行きまかせが一番幸福」という教えを素直に信じるキャンディード
ある日、クネゴンデと良い雰囲気になったところを彼女の父親に見つかり追放される。
ほどなくウェストフェリアで戦争が始まると、
クネゴンデは無残に殺され、パングロスも病に冒される。
キャンディードは新天地を求めパングロスと共に命からがら船出するが、それも沈没。
さらに大地震が発生、何千もの人々が死んでしまう。 社会の群集心理による火炙り裁判。
パングロスは、それでも「世界は最善に造られている」という考えを捨てない。
朴なネイティヴ・アメリカンであるカカンボ、悲観論者マーティンなど、 魅力的な登場人物たちとの冒険が繰り広げられ、
キャンディードは次第に師の教えに対する疑問を感じるようになる。
そんななか 死んだはずのクネゴンデが生き返った。
この再会がキャンディードを新たな試練へ導く。
目の前の世界を自分の力で耕していくことが大切なのだ、 ということをつかみ取る。
(以上あらすじ)
「この世界は、神の意思によって最善に造られている」
これは、体制側(教会)が現実を否定しないようにする洗脳でしかない。
宗教裁判 現代ではテレビ
キャンディードは、最善説が間違っているのに気付く。
1950 1960年代のアメリカ
・映画、豪華客船、自動車 (楽しい)
・朝鮮戦争、赤狩り (世界は酷い)
赤狩り(マッカーシズム)は、バースタイン作曲時の宗教裁判
クネゴンデが生き返る 舞台では何でもあり
「君は死なないのね?」
「その通り私は死んだのよ」
「愛があればどうでもなるのよ」
「その話は後でね」
愛の二重唱 (heibay は、結構、的をついているように思う)
・男 (質素) 田舎暮らし、手作りの家 育児
・女 (豪華) パーティー ギリシャ神殿のような家、 真珠のネックレス。
クネゴンデはマリリンモンローの姿
作曲者バーンスタインの風刺
最後の音楽 「この世は、楽園でない」と歌っているのに「楽園に聞こえる音楽」
旧約聖書、アダムとイヴが禁断の実を食べたことにより労働をしなければならなくなる
キャンディードでは、エデンの園などどこにもない、家を建て、森を拓く つまり労働をする
おまけ、
バースタインがこの旋律に何か良い台詞はないか?とベッドで奥さんに聞く。
世渡り上手
自分はローマ法王の娘
「私はヘルニアで死にそうだ」 (この句がベッドの上で決まった)
バースタイン指揮 『キャンディード』 序曲 4分41秒
London Symphony Orchestra
オペラで使われる音楽が凝縮されている。
佐渡やんも弟子として座席で聴いていたそうです。
最後に、佐渡やん このオペラを観て ガハァハァと笑って下さい とうことでした。
オペラ 『キャンディード』 公式ページ
原作は、 作家 ヴォルテールの 『カンディード或は楽天主義説』
”Candide, ou l'Optimisme” からで この小説が書かれた時代は
パリではフランス革命前 宮廷文化が終わりに近づき フランスで近代の始まり。
(日本では徳川吉宗が死んだ頃 ルソーが社会契約論を唱える)
フランスで、新しい思想や文化は、女性たちの開くサロンによって生み出され、大きく花開くのだった。 こうした自由の思想は、自由な市民の社会をめざすフランス革命へと発展していく。 (略)
ジョフラン夫人のサロンは、市民階級の女性が作った初めてのサロンであった。 ヴォルテール、ルソー、ディドロ、ダランベール、ドルバック、マンモルテル、エルヴェシウス、グリム、老フォントネルから諸外国の王侯、女帝までが顔を見せたヨーロッパ随一の文芸サロンの女主人公にのしあがった。
( http://monpixy.hp.infoseek.co.jp/page011.html より引用 )
近代の始まりとは、世界の中心に神をおくのでなく、人間中心におく
・啓蒙の世紀
・知の力
未成年状態から抜ける、つまり宗教から真実が独立
大地震も1755年にリスボンで起きている。
この惨事に衝撃を受けたヴォルテールは、ライプニッツの楽天主義に疑問を抱き、
それが本作の執筆につながった。
カンディード Candide 真っ白いこと、純粋であること
パングロス Pangloss 最善説(オプティミスム) 「すべては最善の状態にある」
(あらすじ)
ヨーロッパ中部の架空の国ウェストフェリア。
領主の子息マクシミリアンとクネゴンデが、メイドのパケット、そして素朴な性格のキャンディードと共に、城で仲良く暮らしていた。
彼らの教師パングロス博士の教えは
「この世界は、万事成り行きまかせが一番幸福」という教えを素直に信じるキャンディード
ある日、クネゴンデと良い雰囲気になったところを彼女の父親に見つかり追放される。
ほどなくウェストフェリアで戦争が始まると、
クネゴンデは無残に殺され、パングロスも病に冒される。
キャンディードは新天地を求めパングロスと共に命からがら船出するが、それも沈没。
さらに大地震が発生、何千もの人々が死んでしまう。 社会の群集心理による火炙り裁判。
パングロスは、それでも「世界は最善に造られている」という考えを捨てない。
朴なネイティヴ・アメリカンであるカカンボ、悲観論者マーティンなど、 魅力的な登場人物たちとの冒険が繰り広げられ、
キャンディードは次第に師の教えに対する疑問を感じるようになる。
そんななか 死んだはずのクネゴンデが生き返った。
この再会がキャンディードを新たな試練へ導く。
目の前の世界を自分の力で耕していくことが大切なのだ、 ということをつかみ取る。
(以上あらすじ)
「この世界は、神の意思によって最善に造られている」
これは、体制側(教会)が現実を否定しないようにする洗脳でしかない。
宗教裁判 現代ではテレビ
キャンディードは、最善説が間違っているのに気付く。
1950 1960年代のアメリカ
・映画、豪華客船、自動車 (楽しい)
・朝鮮戦争、赤狩り (世界は酷い)
赤狩り(マッカーシズム)は、バースタイン作曲時の宗教裁判
クネゴンデが生き返る 舞台では何でもあり
「君は死なないのね?」
「その通り私は死んだのよ」
「愛があればどうでもなるのよ」
「その話は後でね」
愛の二重唱 (heibay は、結構、的をついているように思う)
・男 (質素) 田舎暮らし、手作りの家 育児
・女 (豪華) パーティー ギリシャ神殿のような家、 真珠のネックレス。
クネゴンデはマリリンモンローの姿
作曲者バーンスタインの風刺
最後の音楽 「この世は、楽園でない」と歌っているのに「楽園に聞こえる音楽」
旧約聖書、アダムとイヴが禁断の実を食べたことにより労働をしなければならなくなる
キャンディードでは、エデンの園などどこにもない、家を建て、森を拓く つまり労働をする
おまけ、
バースタインがこの旋律に何か良い台詞はないか?とベッドで奥さんに聞く。
世渡り上手
自分はローマ法王の娘
「私はヘルニアで死にそうだ」 (この句がベッドの上で決まった)
バースタイン指揮 『キャンディード』 序曲 4分41秒
London Symphony Orchestra
オペラで使われる音楽が凝縮されている。
佐渡やんも弟子として座席で聴いていたそうです。
最後に、佐渡やん このオペラを観て ガハァハァと笑って下さい とうことでした。
by heibay
| 2010-07-24 03:03
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